「楽天モバイルの現在のエリアは?狭いの・・?」
「詳しいエリア確認の方法を知りたい!」
格安でデータ通信や電話が使い放題の楽天モバイルですが、ネット上では「対応エリアが狭い」「繋がらない」といった声が多く見られます。
実際には、楽天モバイルのエリアは全国に拡大しておりそこまで狭いわけではありません。しかし、利用する周波数帯の関係から「通信品質は他の大手3キャリアに劣る」のも事実です。
楽天モバイルを契約する際は、事前にエリアをしっかり確認してください。本記事では楽天モバイルのエリアを確認する方法や、楽天モバイルが繋がらない時の対処法について解説します。
初めに!楽天モバイルのエリアについて概要を掴もう
楽天モバイルは楽天回線エリアとパートナーエリアに分かれる
前提として、楽天モバイルの対応エリアは大きく2つに分けられます。
- 楽天回線エリア:楽天モバイルが保有する回線を利用するエリア
- パートナー回線エリア:au回線を利用するエリア
楽天回線エリアはその名の通り楽天モバイルの回線を利用するエリアです。このエリア内ではデータ容量の制限がなく、思う存分データ通信を使えます。
一方、パートナー回線エリアは楽天モバイルではなくau回線を利用するエリアです。
楽天モバイルは新しくスタートしたサービスなので、電波を飛ばすための基地局を新たに設置する必要がありました。
全国各地に楽天回線の基地局の設置が完了するまでの間、楽天回線を利用できないエリアをカバーするためにauの回線を利用しているわけですね。
パートナー回線エリアでも楽天モバイルは問題なく使えますが、利用できるデータ容量は月5GBに制限されています。
楽天モバイルのエリアは狭くない
「楽天モバイルのエリアは狭い」とよく言われますが、厳密に言うと正しくは「楽天回線エリアが狭い」です。楽天回線エリア外ではパートナー回線、つまりau回線に接続されます。
au回線(4G LTE)は全国カバー率が99%以上で、よほど都市部から離れた地方や山間部でなければ繋がります。
データ容量は月5GBに制限されますが、電話やデータ通信が全く使えないというわけではありません。
楽天回線エリアはまだまだ狭いですが、楽天モバイル自体のエリアは全国をカバーしていると言えます。
パートナーエリアの終了はいつ?
2021年10月以降、楽天モバイルではパートナー回線エリアから楽天回線エリアへの切り替えを順次進めています。東京都(一部エリアを除く)ではすでに楽天回線へ切り替え済みです。
そのほかのエリアでも、2023年3月末に欠けて切り替わる予定になっています。計画通りに進めば、2023年3月末にはパートナー回線エリアがすべて終了するでしょう。
楽天回線に自動切り替えできる?
パートナー回線エリアから楽天回線エリアに切り替わった場合、端末が利用する回線も自動的に楽天回線へ切り替わります。特別な設定は不要です。
ただし、iPhone SE (第2世代)以前に発売されたiPhone、および一部のAndroidスマホでは自動で切り替わりません。
その際は機内モードのON/OFF切り替え、または端末を再起動してください。
5G対応!楽天モバイルの現在の対応エリアを確認する方法
楽天モバイルの現在の対応エリアは楽天モバイル公式サイトの通信・エリアページから確認できます。
こちらにアクセスすると地図が表示されているので、「市区町村名や住所を入力」から自分が住んでいるエリアの市区町村名や住所を入力してください。
エリア確認
自宅や行動範囲が「濃いピンク」の中にあれば楽天回線エリア内です。黄土色のエリアにある場合はパートナー回線エリアなので、楽天モバイルは利用できますが楽天回線は利用できません。
また、紫色のエリアは今後楽天モバイルに対応する予定のエリアです。
どの色もついていないエリアは楽天モバイルの対応エリア外です。楽天回線もパートナー回線も利用できません。
5Gエリアも確認できる
5G回線のエリアも調べたい場合は地図の上にある「5G」タブを押してください。青色もしくは緑色のエリア内であれば楽天モバイルの5Gを利用できます。
青色か緑色が5Gエリア
ただし、5Gを利用する場合は端末も5Gに対応している必要があります。
契約前に楽天回線(UM-Limit)に繋がるか確認する方法
地図で楽天回線エリア内でも、場所によっては楽天回線を掴まないことがあります。
そこでおすすめなのが、端末のデータ通信機能を利用して「楽天回線エリアに繋がるかどうか」を事前に調べる方法です。
楽天モバイル公式サイトの地図でエリアを確認し、さらに端末で楽天回線を掴むか確認しておけば安心して楽天モバイルを契約できます。
確認する方法はiPhoneとAndroidで異なります。なお、どちらの端末の場合も有効なSIMカードを挿した上で実施してくださいね(通信会社は問いません)。
iPhoneの確認方法
iPhoneで楽天回線に繋がるかを確認する方法は以下の通りです。
利用できるネットワーク一覧が表示されます。この中に「Rakuten」もしくは「440 11」という表記があれば楽天回線の利用が可能です。
筆者の自宅では「440 11」が表示されるため、楽天回線を利用できます。
Androidの確認方法
Androidは端末によって微妙に手順が異なります。ここではPixel 3(Android 12)における手順を紹介します。
「ネットワークを選択」画面になるのでしばらく待ちましょう。
※「禁止」の表示は気にしなくてOK
「ネットワークを選択」画面に「Rakuten」または「44011」が表示されれば楽天回線を掴めます。画像の通り、筆者の自宅は「44011」が表示されるため、楽天回線の利用が可能です。
楽天回線エリアとパートナーエリアのどちらに繋がっているか確認する方法【契約者向け】
すでに楽天モバイルを利用している場合は「my 楽天モバイル」から楽天回線エリアとパートナー回線エリアのどちらに繋がっているかを確認できます。
アプリまたはWebブラウザからmy 楽天モバイルにアクセスし、トップ画面の契約電話番号の下を見てください。接続中の回線エリアが表示されています。
- 楽天回線エリアに接続中の場合:「楽天回線エリア接続中」
- パートナー回線エリアに接続中の場合:「パートナー回線エリア接続中」
「Rakuten WiFi Pocketシリーズ」には回線エリアを確認する機能がありません。パソコンなどからmy 楽天モバイルにアクセスして確認してください。
カバー率97%は嘘?楽天モバイルは繋がらないと言われる理由
楽天回線エリアは徐々に広がっており、2022年3月末には人口カバー率97%を突破しました。しかし、口コミなどでは「楽天モバイルが繋がらない」という意見が多く見られます。
その理由は大きく2つです。
- 楽天回線の周波数帯は遮蔽物に弱い
- 3大キャリアと比べて通信品質は落ちる
楽天回線の周波数帯は遮蔽物に弱い
楽天モバイルが繋がりにくい理由の1つは楽天回線の「周波数帯」です。大手キャリアによって利用する周波数帯が異なり、楽天モバイルの4G回線はバンド3(1.7~1.8GHz)を利用しています。
バンド3は周波数が高く、遮蔽物に弱いのが弱点です。そのため、楽天回線エリア内でも建物内や地下では電波の掴みが悪くなり、圏外になることがあります。
楽天モバイルが「対応エリア内なのに繋がらない」と言われるのは、バンド3しか利用していないことが主な理由です。
3大キャリアと比べて通信品質は落ちる
楽天モバイルと大手キャリアを比べると、通信品質では大きな差があります。さきほど解説した通り、楽天モバイルで利用しているバンドはバンド3のみです。
対して、他の大手3キャリアはバンド3だけでなくさまざまなバンドを利用しています。中でも重要なのが「プラチナバンド」と呼ばれる700~900MHz前後のバンドです。
障害物に強く、山や建物が多いエリアでも繋がりやすいという特徴を持っています。
大手3キャリアはいずれもプラチナバンドを持っているため、楽天モバイルと違い建物内や地下でも繋がりやすいのです。
エリア内なのに電波が悪い!楽天モバイルに繋がらないときの対処法
楽天モバイルのエリア内なのに「電波が悪い」「繋がらない」という時は、以下の対処法を試してみてください。
対処法
- 機内モードのON/OFFを切り替える
- 端末を再起動する
- APN設定を見直す
- 端末が楽天モバイルに対応しているかチェックする
- SIMカードを再発行する
- 障害情報をチェックする
機内モードのON/OFFを切り替える
まずは機内モードのON/OFFを切り替えましょう。機内モードをONにすると一時的にすべての通信が遮断されます。
その後、もう一度機内モードをOFFにしてください。設定やエリアに問題がなければ、多くの場合これで繋がります。
楽天回線に自動的に切り替わらない端末を使っている場合も、機内モードのON/OFFを試してみましょう。
端末を再起動する
機内モードのON/OFFで繋がらない場合は端末の再起動も試しましょう。一時的な不具合で繋がらない場合は、再起動で解決する可能性があります。
再起動しても繋がらない場合は他の対処法を取りましょう。
APN設定を見直す
Androidスマホかつ楽天モバイルを契約した直後の場合は、APN設定が間違っているかもしれません。APN設定を見直しましょう。
APN設定の確認手順
- 「設定」→「ネットワークとインターネット」の順にタップする
- 「SIM」をタップする
- 「アクセスポイント名」から正しいAPNを設定しているか確認する
詳しい手順は端末によって異なります。端末の取扱説明書や公式サイトも参考にしてください。
iPhoneの場合はAPN設定不要ですが、他の格安SIMで使っていた「APN構成プロファイル」がインストールされたままだと楽天モバイルが繋がらないことがあります。
「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」からAPN構成プロファイルを削除してください。
端末が楽天モバイルに対応しているかチェックする
端末が楽天モバイルに対応しているかもチェックしましょう。楽天モバイルのエリア内でも、端末が対応していなければ楽天モバイルを利用できません。
対応端末については楽天モバイル公式サイトのご利用製品の対応状況確認ページからチェックできます。
SIMカードを再発行する
SIMカードに不具合があり、正常に繋がらない可能性もあります。SIMカードを何度か抜き差ししても繋がらない時は再発行してください。
「my 楽天モバイル」から簡単に再発行手続きできます。
SIMカードの再発行手順
- 「my 楽天モバイル」にアクセスする
- 右上のメニュー(三本線マーク)から「契約プラン」を押す
- 「SIM交換を申請する」を押す
- 再発行理由とSIMタイプを選択し「再発行を申請する」を押す
- 「確定する」を押す
SIMカード再発行手数料は無料です。
障害情報をチェックする
他の対処法をすべて試しても繋がらない時は障害が発生している可能性があります。障害情報のお知らせから障害情報をチェックしてください。
障害が発生している場合、ユーザー側で取れる対処法はありません。改善されるのを待ちましょう。
楽天モバイルのエリアが心配なら他社を検討しよう
楽天モバイルのエリアが心配なら他社を検討しましょう。現在は大手キャリアが格安プランやサブブランドを展開しており、大手キャリア品質のサービスを格安で利用できます。
とくにおすすめなのは以下の3つです。
- LINEMO
- UQモバイル
- ahamo
LINEMO【半年無料でお試しOK】
- 通信品質やエリアはソフトバンクと同じ
- 月3GBのミニプランが半年間は実質無料
- LINEが使い放題
毎月利用するデータ容量が3GB未満の人、LINEをよく利用する人におすすめなのがLINEMOです。
ソフトバンク回線を利用しており、エリアや通信品質はソフトバンクと変わりません。全国各地で快適に利用できます。
キャンペーンにより、月3GBのミニプランが半年間実質無料です。
違約金もないため、合わなければすぐに解約できますよ。キャンペーン終了後も月額990円で3GBなので、楽天モバイル(1,078円で3GB)より割安です。
また、LINEMOユーザーはLINEアプリをどれだけ使ってもデータ容量を消費しません。
データ容量を気にせずLINEのトークや音声通話、ビデオ通話を楽しめます。LINEのヘビーユーザーにピッタリです。
UQモバイル【auと同じエリアで繋がる】
- 通信品質やエリアはauとほぼ同じ
- 通信速度も大手キャリア並み
- auの光回線や電気サービスとのセット割あり
UQモバイルはauのサブブランドです。いわゆる格安SIMの1つですが、通信品質やエリアはauと変わりません。
auが使える場所なら圏外の心配なく使えます。通信速度も大手キャリア並みです。
他の格安SIMだと平日お昼などの混雑する時間帯は通信速度が低下しますが、UQモバイルならその心配もありません。
月額料金は3GB/1628円~と楽天モバイルよりやや高めです。しかし、auひかりやauでんきといったauのネット回線・電気とセットで利用すると月額料金が割引されます。
すでにauのネット・電気を利用している人にもおすすめです。
ahamo【ドコモ本家と同品質】
- 通信品質やエリアはドコモと同じ
- 最大で月100GBのデータ通信を使える
- 海外でも月20GBまで無料
ahamoはドコモの格安プランです。通信品質やエリアはドコモと同じなので、全国各地で使えます。
都市部はもちろん、山間部や地方でも快適です。
「大盛りオプション」を契約すると月100GBのデータ通信を使えます。高品質なドコモのデータ通信をたくさん使いたい人におすすめです。
逆に20GB未満のプランはないため、ライトユーザーには向きません。ahamoは海外でも月20GBまでなら無料で利用可能です。
楽天モバイルは海外だと月2GBまでしか使えません。海外によく行く人で「楽天モバイルだと物足りない」と感じる人にもピッタリです。
まとめ
データ通信使い放題や電話かけ放題など魅力の多い楽天モバイルですが、エリア・通信品質には課題があります。
楽天モバイルを利用する際は、楽天モバイル公式サイトの通信・エリアページから対応エリアをしっかりチェックした上で契約してください。
端末で楽天回線を掴むかどうかもチェックしておけば万全ですね。ただし、楽天モバイルはプラチナバンドを持っていないため、対応エリア内でも電波を掴まないことがあります。
楽天モバイルのエリアが心配な人、すでに契約しているが通信品質に不満がある人は他社への乗り換えも検討してくださいね。