「OCN モバイル ONE」は、ドコモ回線を利用した格安SIM事業者であり、MM総研の顧客満足度調査でも、様々な分野でナンバーワンを獲得するなど、信頼度が非常に高い通信会社として有名。
また、スマホとSIMカードのセット販売も多くの種類が扱われており、お得な価格で端末を手に入れることもできます。
一方で「大手キャリアと比べて通信速度が遅い」「買い替えたい端末を取り扱っていない」など、様々な理由から解約を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事では、OCN モバイル ONEの解約方法と解約の際の注意点について紹介していきます。
「OCN モバイル ONEを解約するパターン」「OCN モバイル ONEから他社へ乗り換え(MNP)を行うパターン」の2つの方法、さらには、おすすめの乗り換え先のまで徹底的に解説していきます。
OCN モバイル ONEは違約金や最低利用期間はある?
OCN モバイル ONEで主要なプランとなっている新コースでは、他社でよくあるいわゆる「2年縛り」といった縛り期間や違約金もありません。
しかし、契約しているプランによって最低利用期間があり、解約金が発生する場合があります。以下からパターンを確認しておきましょう。
新コース
2019/11/20に登場した新コースを契約している場合、解約違約金や最低利用期間はありませんので、好きなタイミングで安心して解約を進めることができます。
※ MNP転出の場合は、別途手数料(税込3,300円)がかかります。ただし、こちらも2021年4月1日以降に転出手続きを完了した場合は発生しません。
新コース以外のプラン
上記の新コース以外を契約している場合、申し込みの時期によっては最低利用期間や違約金が発生する場合があります。
この記事をご覧になっているタイミングで解約を検討している人については、時期的に最低利用期間の条件に該当する人はいないと思いますが、違約金については掛かる可能性がありますので確認をしておいてください。
また、「SMS対応SIMカード」「データ通信専用SIMカード」のプランについては、そもそも最低利用期間がないので、違約金がかかることはありませんので安心です。
契約開始時期 | ||
2019/9/30以前 | 最低利用期間 | 本人確認書類の確認が完了した日+10日後を含む月(利用開始月)を1カ月目として6カ月目まで。 |
解約違約金 | 8,000円(不課税) | |
2019/10/1~2019/11/19 | 最低利用期間 | 本人確認書類の確認が完了した日を含む月を1カ月目として6カ月目まで。 |
解約違約金 | 1,000円(不課税) | |
2019/11/20以降 | 最低利用期間 | 本人確認書類の確認が完了した日を含む月を1カ月目として6カ月目まで。 |
解約違約金 | 1,000円(不課税) |
※ MNP転出の場合は、別途手数料(税込3,300円)が発生。(2021年4月1日以降に転出完了した場合は不要)
通常解約の手順
ここでは通常の解約の手順について確認していきます。
解約手続きの方法は大きく2通りあります。1つ目は、現在使っている回線を解約する「通常解約」で、もう1つは現在使用している電話番号をそのまま利用して他社へ転出する「MNP転出」になります。
手順の違いはありますが、どちらも手順を踏めば簡単に行えますので、安心して手続きを進めていきましょう。まずは、通常解約について解説していきます。
マイページからの手続き
一般的にはマイページから解約手続きを行う方法が主流となっています。各ステップごとに解約方法の流れについて説明していきます。
- 1. OCNモバイルONEのマイページにログインする
- 2. [TOP]画面から[解約のお手続き]をクリックする
- 3. ご契約中の「モバイル」の解約]-[OCN モバイル ONE]欄の[解約手続きをはじめる]をクリックする
- 尚、SIMカードを複数枚持っていて、そのうちの一部を解約する場合にはこちらから任意の方を選択することで一部のみの解約も簡単に行えます。
- 4. [解約プランの確認]画面が表示されたら[OCN解約]をクリックする
- 5. お客様番号など各項目を入力し[認証]をクリックする
- 6. [注意事項および解約希望日の確認]画面が表示されるため、[上記内容に同意しました。]にチェックし、[解約希望日]を選択し[次へ]をクリックする
- 7. [請求書送付先入力]→[解約理由入力]と画面が推移するため、各項目を入力し[次へ]をクリックする
- 8. 最後に入力した各項目を確認し[解約する]をクリックして手続きが完了する
解約手続き完了後、SIMカード、レンタル端末(WiFiルーター、USB端末)はOCNモバイルONEへ返却する必要がありますので、忘れずに行いましょう。
電話での手続き
ネットでの手続きが苦手な人は、電話での解約も可能です。
「NTTコミュニケーションズ カスタマーズフロント(0120-506506)」まで問い合わせ、解約をしたい旨を伝え、あとは指示に従って進めるだけで解約が可能です。
しかし、回線が混み合ってる場合はつながりにくい場合があり、受付時間も限られているため、忙しい人には不向きな方法かもしれません。
受付時間は、 10:00〜19:00「日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く」となっています。ただし、新型コロナウイルスの影響で、受付時間に変更がある可能性がありますので、事前ご確認することをおすすめします。
NTTコミュニケーションズ カスタマーズフロント
電話番号:0120-506506
受付時間: 10:00〜19:00(日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く)
OCN モバイル ONEから他社に乗り換える(MNP)場合
続いては通常の解約ではなく、現在の電話番号をそのまま引き継ぎ、OCN モバイル ONEから他社に乗り換える(MNP)場合についての紹介です。解約時と同様にOCN モバイル ONEのマイページに必要事項を入力して進めていきます。
マイページからの手続き
- 1.マイページにログインし、「マイページTOP」→「契約中のサービス」に進み、「SIMカード/端末」の欄から「MNP転出」をクリックします。
- 2.「MNP転出予約番号のお申し込み」のページに、解約する simカードの情報や解約理由について入力をしていきます。
- 3.最後に入力内容の確認のページに移行するので内容に不備がないか確認をし「申し込む」をクリックすると予約番号が発行されますので手続きが完了となります。
電話での手続き
解約と同様にNTTコミュニケーションズ カスタマーズフロント(0120-506506)にて手続きが可能です。
回線が混み合ってる場合はつながりにくいため、マイページから出来る人はマイページ経由でのお申し込みをおすすめします。
NTTコミュニケーションズ カスタマーズフロント
電話番号:0120-506506
受付時間: 10:00〜19:00(日曜日、祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く)
乗り換え手続きの際の注意事項
乗り換え手続きにはいくつかの注意点があります。以下を確認してスムーズな乗り換えができるよう気をつけてください。
■ MNP予約番号の発行に数日掛かる
MNP予約番号は申請して即時発行というわけではなく、発行完了までに約3営業日程度かかります。
そのため、切り替え希望時期に合わせて、計画的に発行作業をする必要があります。また、MNP予約番号には有効期限がありますので、期限内に手続きを完了するよう気をつけてください。
■ 利用開始初月は予約番号の発行はできない
OCN モバイル ONEでは、利用を開始した月の予約番号の発行はできません。最短でも利用開始の翌月以降に申し込みを行う必要があるため、一時的な利用を検討している人は注意が必要です。
■ 乗り換えが完了しても、月額料金は日割りにならない
すべての手続きが完了し、乗り換え先の回線が開通すると、その時点でOCN モバイル ONE のSIMカードは使えなくなりますが、解約した日からの日割りでの清算とはならず、その月の月額料金は満額発生します。
乗り換え手続きを進める際は、できるだけ月末に行うことで重複する期間も少なくなるのでおすすめです。
OCN モバイル ONEからのおすすめの乗り換え先
ここからは OCN モバイル ONE 解約した後のおすすめの乗り換え先について紹介していきます。
OCN モバイル ONEの特徴である料金の安さや回線の安定度などの点において、似たような特徴をもった通信会社をピックアップしていますので、是非参考にしてください。
IIJmio
IIJmioは、docomoとauのキャリアの通信網を使用できる通信会社です。OCN モバイル ONEと似た価格帯の料金プランやデータ量のプランを用意しているほか、データシェアなどの IIJmio独自のサービスも充実しているので、OCN モバイル ONEからの乗り換えやすさも特徴の一つです。
また、SIMの申し込みと同時にセット購入できる機種の選択肢が非常に豊富な点も特徴です。価格や特徴もさまざまな機種が揃っているので、乗り換えと同時に機種変更をしたいと考えている人にもオススメです。
音声SIM | SMS対応SIM | データ専用SIM | eSIM | |
2GB | 858円 | 825円 | 748円 | 440円 |
4GB | 1,078円 | 1,045円 | 968円 | 660円 |
8GB | 1,518円 | 1,415円 | 1,408円 | 1,100円 |
15GB | 1,848円 | 1,815円 | 1,738円 | 1,430円 |
20GB | 2,068円 | 2,035円 | 1,958円 | 1,650円 |
※価格はすべて税込
BIGLOBEモバイル
続いては BIGLOBEモバイルです。大きな特徴の一つとしては、1〜30GBまで幅広い選択肢からデータ量を選択でき、さらに値段もお手頃であることが挙げられます。自分に最適なプランも探しやすく乗り換えにもぴったりな通信会社です。
さらに、利用期間や料金などに応じて、Amazonギフト券などへの交換や月々の支払いに充てることのできる「Gポイント」が貯まっていくのでお得ポイ活が出来るのも嬉しい点です。
動画などをよく見る人にとてもお得なオプションサービスとし、「エンタメフリーオプション」というものがあります。こちらのオプションサービスを使用すると、Youtubeなどの指定されたサイト内での通信量をノーカウントで利用することができるようになります。動画や音楽を思いっきり楽しみたいと考えている人にもおすすめのオプションサービスです。
音声SIM | SMS機能付きデータSIM | データSIM | |
1GB | 1,078円 | ー | ー |
3GB | 1,320円 | 990円 | 1,122円 |
6GB | 1,870円 | 1,595円 | 1,727円 |
12GB | 3,740円 | 2,970円 | 3,102円 |
20GB | 5,720円 | 4,950円 | 5,082円 |
30GB | 8,195円 | 7,425円 | 7,557円 |
※価格はすべて税込
楽天モバイル
最後はテレビ CM などでもおなじみの楽天モバイルを紹介します。
大手キャリアでありながら価格設定が非常に安価であり、1GB未満の使用ならなんと無料で利用することができます。またデータ量の上限はなく、容量無制限で通信が行えることも大きなメリットの一つです。
OCN モバイル ONE では、現状5G通信には対応していませんが、楽天モバイルなら5Gにも対応しているため、対応エリア内では高速通信が可能です。しかし、現在対応エリアはかなり限られているため、事前にエリアを確認することが重要です。
通話についても、専用アプリの利用することで、無料で話すことができる点も非常に嬉しいポイントです。LINE 通話などではなく、電話番号に対して発信する機会が多い人には特にオススメです。
Rakuten UN-LIMIT VI | |
1GBまで | 0円 |
1~3GBまで | 1,078円 |
3~20GBまで | 2,178円 |
20GB~ | 3,278円 |
※価格はすべて税込
解約時の注意すべきポイント
最後に解約時に注意すべきポイントについて確認をします。最後まで気を抜かずにしっかりと手続きを完了しましょう。
解約後のキャンセルは不可
一度回線を解約すると解約を取りやめることはできません。
どうしても OCN モバイル ONE に思いとどまりたいという場合は、再契約の手続きが必要になりますので注意してください。再契約となった場合は、今までの電話番号を使用することはできませんので、新たに番号を取得することになります。ほとんどの人が電話番号はそのまま引き継ぎたいと考えていると思いますので解約手続きを進める際には慎重に行いましょう。
月額基本料は解約月も満額発生する
解約の申請をしたタイミングにかかわらず、当該月の月末での解約になりますので注意が必要です。
また、解約月の月額基本料についても、日割り精算にはならず基本的には満額請求されます。各自のベストのタイミングはあるかと思いますが、極力月末に手続きを進めることをお勧めします。
SIMカードの返却が必要
解約手続きがすべて完了した後、今まで使用していたSIMカードはOCNモバイルONE宛てに返送しなければなりません。
SIMカードを返却しない場合も損害金などは特に発生しませんが、契約上返却を定められているので、基本的には返却をするようにしましょう。なお、返送時の送料は利用者の負担となりますので、発元払いで発送をしましょう。
返送先住所
〒261-7101
WBG郵便局留 NTTコム SIM回収係
短期解約はブラックリストに入る可能性がある
明確な基準は公表されていませんが、短期で解約をするとブラックリストに登録され、今後の再契約や他の格安SIMの契約もできなくなることがあるといわれています。特に端末をセットで購入した場合にこのようなことになることが多く報告をされているため注意が必要です。
その期間については基準が公表されているわけではありませんが、過去のプランの最低利用期間が6ヵ月だったため、目安は6ヶ月程度といわれています。
乗り換えキャンペーンなどで端末が安く購入できるメリットを逆手に取った転売などの対策とも考えられていますので、端末の転売目的や違約金が発生しないからといって、むやみに短期で解約をすることは避けたほうが良いでしょう。
まとめ:解約手続きは簡単!でも乗り換えは計画的に
OCN モバイル ONE の解約方法について解説してきましたがいかがだったでしょうか。
数年前までは、ある一定の期間使用しないと違約金が発生する、いわゆる「2年縛り」などが多くの会社でありましたが、現在の OCN モバイル ONE のプランはそういった縛りもなく、自分タイミングで気軽に解約の検討ができるのはユーザーにとって良い点ではあります。各社日々新しいプランなどを打ち出しますので、様々な通信会社を契約してサービス内容等を確かめてみるのも良いと思います。
しかしその一方で、むやみに解約を行うとブラックリストに追加されてしまう可能性もゼロではありません。自分に合った通信会社はどこなのか下調べをしっかりと行い、乗り換えや解約は計画的に行うことを強くおすすめします。