ソフトバンクは、2021年3月からLINEと提携してつくる新ブランド「LINEMO(ラインモ)」の提供を開始しました。
また、ソフトバンクはLINEモバイルを会社として吸収合併しました。
- LINEMO(ラインモ)のスマホプランは月間データ容量が20GBで月額2,728円(税込)
- LINEMO(ラインモ)のミニプランは月間データ容量が3GBで月額990円(税込)
で利用でき、いずれも大手携帯電話会社としては低価格なプランとして注目を集めていますが、LINEMOは以前まであったLINEモバイルとは何が違うのか?当記事で解説します。
LINEモバイルとLINEMO(ラインモ)の違い一覧!
ソフトバンクとLINEがタッグを組んで提供することが発表された「LINEMO(ラインモ)」と、2021年3月末で新規受付を終了しつつ、既存利用者の利用は継続されているLINEモバイルって何が違うのか分かりづらい方も多いかと思うので、違う点をまとめてみました。
昔は運営会社が違った(今は合併により同じに)
LINEMOはソフトバンクとLINEがタッグを組んで提供する4G/5G回線サービスです。
一方LINEモバイルは、LINEモバイル株式会社が提供していた、MVNOと呼ばれる、いわゆる「格安SIM」と呼ばれるジャンルの回線サービスです。
- 現在はソフトバンクがLINEモバイル株式会社を買収したため、LINEMOとLINEモバイルの運営会社はどちらもソフトバンクです。
通信回線が違うので通信品質や回線エリアが変わる
LINEMOはソフトバンクの通信回線と全く同様のものを使用する形となります。
一方LINEモバイルは、Docomo、au、Softbankの回線から選ぶことができますが、各社の回線をLINEモバイルがMVNOという形で利用する形態となります。
- LINEモバイルよりも、ソフトバンクが直接提供するLINEMOのほうが通信回線の安定性やスピードは高い傾向にあります。
LINEMOはソフトバンクと同一の4G/5Gエリアとなります。
LINEモバイルはドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のプランがあり、それぞれ提供元の会社と同一のエリアで使えます。
月間データ通信容量(ギガ)が違う
LINEMOは、月間データ容量を3GBと20GBのどちらかから選ぶことができます。また音声通話機能が必ず付帯するのが特徴です。
一方、LINEモバイルは、月間データ容量を500MB、3GB、6GB、12GBの中から選ぶことができ、データ通信専用SIMと音声通話機能付きSIMのどちらも選ぶことができます。
月間データ通信容量(ギガ)超過後の速度制限が違う
LINEMOではプランの月間データ通信容量(ギガ)を超えた場合、
- ミニプラン(3GB/月)の場合→300kbpsに制限
- スマホプラン(20GB/月)の場合→1Mbpsに制限
となりますが、LINEモバイルで月間データ通信容量(ギガ)を超過すると、
- 200kbpsの低速
に制限されます。
速度制限時の通信スピードはLINEMOのスマホプランが最も速く、次にLINEMOのミニプランで最も遅いのがLINEモバイルとなります。
プラン料金が違う
LINEMOは月間データ容量20GBのスマホプランが2,728円(税込)、月間データ容量3GBのミニプランが990円(税込)で利用が可能となっています。
音声通話は従量課金となっており、別途通話が準定額や定額になるオプションも用意されています。
一方LINEモバイルは、データSIMであれば月額650円(税込)〜、音声通話機能付きSIMであれば月額1,210円(税込)〜利用でき、小容量であれば格安なのが特徴です。
※LINEモバイルは2021年3月末をもって新規申込受付終了となりました。
対応スマホ機種・端末が違う
LINEモバイルは、公式サイト上で動作確認端末が公開されています。
※LINEモバイルは2021年3月末をもって新規申込受付終了となりました。
LINEMOは5G対応な点が違う
LINEMOはソフトバンクの4G/5G回線を利用するため、5Gも一部エリアから先行して利用することが可能です。
一方LINEモバイルは、通信回線は4Gのみに対応しており、5Gには対応していません。
今申込可能かどうかが違う!LINEモバイルは受付終了済み
LINEモバイルは2016年9月にサービスが開始された、MVNO(格安SIM)の携帯電話回線サービスですが、LINEモバイルは2021年3月末に新規申込受付を終了しました。(既存ユーザーへのサービス提供は継続中)
対してLINEMOは2021年3月17日にサービスを提供開始しており、LINEMOは今も申込受付を継続中です。
LINEMOとLINEモバイル両方に申込ができる期間は2週間程度と短く、LINEモバイルを発展的に進化させた形で、LINEMOが生まれたと言えそうです。
LINEMOは今も積極的にユーザーを受け付けており、以下のような複数のキャンペーンを同時並行で開催しています。
留守番電話サービスへの対応状況が違う
LINEMOは留守番電話がサービス提供開始当初から2022年9月時点まで対応されていません。
今後ニーズが高ければオプションなどとして対応する方針になっています。
LINEモバイルは利用携帯電話回線が選べるため、選んだ回線によって留守番電話サービスに標準対応する場合と、オプションで対応する場合に分かれていますが、いずれも留守番電話に対応しています。
LINEモバイルは専用通話アプリがあるがLINEMOはスマホ標準の電話アプリでも割引に対応
LINEモバイルは専用の電話アプリをインストールして使用することで、通話料の割引や定額に対応していましたが、
LINEMOではスマホの標準電話アプリで掛ける場合でも、通話定額や通話準定額オプションを契約すると割引が適用されます。
LINEMOにすることでLINEモバイルで採用されていた専用アプリ方式と比べて手間が少なく、割引の取りこぼしが無くなります。
LINEMO(ラインモ)とLINEモバイルの共通点は?
LINEデータフリーは同じ
LINEMOもLINEモバイルも、LINEアプリ上でのデータ通信はギガとしてカウントされない様になる仕組み「LINEデータフリー」が組み込まれています。
LINEでのメッセージや電話などを気兼ねなく行うことができますね。
メールアドレスの提供が無い点が同じ
LINEMOもLINEモバイルも携帯電話会社提供のメールアドレス(通称:キャリアメール)の提供が大手携帯電話会社の既存プランとは違ってありません。
メールアドレスを使用したい場合は、GmailやiCloudメールなどの無料で使えるフリーメールを使用することになります。
※2021年12月より順次、ドコモ、au、ソフトバンクのキャリアメール持ち運びサービスを使って、別途有料となりますがLINEMOに乗り換えてもキャリアメールアドレスを利用し続けることが可能になりました。
テザリングができる点が同じ
LINEMO、LINEモバイルともに、テザリングに対応しているので、スマホ回線を使用してPCやゲーム機などでデータ通信を行うことができます。
どちらもプラン容量の上限に達すると通信制限がかかるので、大容量の通信をする場合は注意が必要です。
オンラインで申込・契約・サポートが完結する点が同じ
LINEMO、LINEモバイルともに、オンライン上で申込や本人確認、契約が完結するため、デジタル慣れした人にとっては店舗での契約よりスムーズで便利です。
店舗での長い待ち時間もありません。
サポートもオンラインで完結するため、店頭でスマホの使い方をサポートしてもらうといった使い方はできません。
LINEMO(ラインモ)の20GBのスマホプランがおすすめな人は?
「LINEMO」の20GBのスマホプランがおすすめなのは、以下のような使い方の人です。
- 自宅や職場のWi-Fi以外でもデータ通信をよく使う人
- YouTube動画を見たり、長時間のLINE通話をしたり、ネットやSNSをよく見る人におすすめ!
- LINEをよく使う人
- LINEMOはLINEギガノーカウントなので、LINEでのデータ通信でギガを消費しない!2021年夏からはスタンプ使い放題も無料に!
- スマホの通信回線の品質にこだわりたい人
- ソフトバンクと完全同一回線・5Gも対応端末・エリアならすぐに使える!
LINEMO(ラインモ)の3GBのミニプランがおすすめな人は?
「LINEMO」の3GBのミニプランがおすすめなのは、以下のような使い方の人です。
- データ通信は自宅や職場のWi-Fiが中心で、データ通信の節約を心がけている人
- 通信回線の品質よりも、月額費用の安さにこだわりたい人
LINEモバイルは2021年3月末で受付終了に!
LINEモバイル株式会社がソフトバンクに吸収合併されMNOになる都合上、現在のLINEモバイルは2021年3月末に新規受付を終了しました。
既存のLINEモバイルは、新規受付終了後も、既存ユーザーに対してはしっかりとサービスを提供していくことが発表されています。
LINEモバイルは自宅に光回線などがあり、スマホでのデータ通信をあまり行わない方に大変おすすめです。
一方LINEモバイルは、データSIMであれば月額650円(税込)〜、音声通話機能付きSIMであれば月額1,210円(税込)〜利用でき、小容量であればとても格安なのが特徴です。